2007/6/19

APIディスクリートマイクプリアンプ  プロオーディオ

 初めてAPIのオペアンプを使って、マイクプリに挑戦しました。実は有名な2520を使いたかったのですがなかなか手に入らないので、弟分の2510を使いました。2510はAPI既製品のユニットなどにバッファーアンプとして使われていますが、いろいろ調べたのですがその詳細が判りません。形状からディスクリート回路であろうかと思いますが、動作電圧が±20V位まで掛けられるようです。ピンアサインについては、本体に書いてあったので問題はありませんでした。
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 さてアンプ全体の構成ですが、折角なので手持ちのディスクリートオペアンプを使って増幅部を2ステージにしてビンテージ風(?)にしてみました。そのアンプとは写真中央にある「HM−101」と言う東京光音製のもので、日本光電製のアウトトランス(75−300Ω)とセットで出力回路を構成しています。たぶん1980年代の物と思われます。折角なので2ndステージにこのまま使いました。この出力ユニットは20dBのゲインがあるので、1stステージの2510のゲインをコントロールして最大40dB位にして、トータルで60dB位ゲインを稼ごうと思います。もちろんNEVEのように80dB(!)位までゲインアップは可能ですが、ノイズや発振が問題で、現実的にもそんなに高ゲインを必要にすることも無いと思いやめました。(昔は感度の低いリボンマイクをオフセッティングで使っていたので必要だったのでしょうか?)1st,2ndステージの間には、東京光音製のステップアッテネーターを入れてレベルコントロールしています。入力トランスはこれも私は初めてなのですが、JENSEN(600−600Ω)を使いました。電源回路はシリーズ電源で±18V駆動とし、少しでもオペアンプの出力レベルのマージンを上げられるようにしています。またファントム電源は+18Vをコッククロフト回路で3倍に昇圧し、レギュレーターで+48Vを作っています。
 部品的には結構贅沢な物を使っているので、今から出音が楽しみです。早速製作に入りましたが、中身が期待できるので外見も丁寧に作りました。けっこうケースいっぱいになってしまったのですが、ラインアンプと違い60dB(1000倍!)も増幅するので、電源トランスなどからのノイズを拾うのが心配です。
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 組上げを終えて、初めて通電します。緊張の一瞬です。電源電圧を確認して、とりあえず入力にダイナミックマイク、出力にヘッドホンを繋いで見ます。ボリュームを上げると・・・・、マイクを通して自分の声が聞こえてきます。快感です!
 1kHzの信号を通して増幅率を確認しオシロスコープでノイズレベルをチェックした後、SPに繋いで音質をチェックしました。私はいつもゼンハイザーのMD431でチェックするのですが、出音はとてもクリアーな音でした。ディスクリートのトランスマイクアンプと言う先入観から、中低音にエネルギーの有る音かと思ったのですが、実際は予想外にフラットで高域が延びていました。もちろん音は太くエネルギー感があります。他に例えると、STUDERに近い感じでしょうか。SM58を繋いで見ましたが、いつもの近接効果による低域のもたつき感がありません。予想とは違いましたが、なかなかの音です。
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