2007/6/21

SSL 4000G プリアンプ  プロオーディオ

 SSL(Solid State Logic)はNEVE、API、MCIなどと並ぶオーディオコンソールメーカーですが、私の記憶ではアナログ卓全盛期には、NEVEを買う予算の無いスタジオがSSLを使っているというイメージが強かったです。実際にSSLはNEVEよりお安かったようで、私の知る限り国内の主要スタジオはNEVEが圧倒的に多かったと記憶しています。しかし最近はデジタル卓流行で新興メーカーが乱立し、アナログ時代の序列は崩れつつあります。
 偶然にもオークションで大量のSSL4000Gシリーズのインプットモジュールが出品され、そのうちの幾つかを手に入れることが出来ました。このモジュールにはHAカードをはじめEQ、COMPなどそれぞれ独立した基盤がカードコネクターに収まっています。SSLの4000Gシリーズはトランスレスタイプで、基盤を見たところ各素子類が整然と並んでいて、とても綺麗な(?)感じです。また気が付いた点は、コンデンサーが圧倒的に少ないことで、これは音質に大いに貢献しているのではないかと思います。以前レストアしたORAM−BEQのトランスレスプリアンプがとても好印象だったので、早速プリアンプ作りに挑戦しました。
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 某ガレージメーカーからSSL4000E(4000Gの前のタイプ)のプリアンプがレストアされていたので、これを参考にしました。入力はラインとマイクが別になっていて、出力回路を改造することで別々に使用可能なことが判りました。またこのシリーズのコンソールはPCで制御できるようになっていて、リコール機能があったようです。(今のデジタル卓の様なトータルリコールには及ばないと思いますが・・・)その為に各回路のスイッチングはFETで外部からコントロールされているのですが、音声信号がこのFETを通過することで音質劣化が起こることが予想されます。プリアンプを作る際にはこれらのFETは必要ないので(結構付いています)すべて取り外し、ジャンプしました。
 ユニットごとに完結しているNEVEやモジュールごと使用したORAM−BEQ、STUDER−169と違って、このSSLは調整に悩まされました。工作はそれほど難しく無く、完成したと思いマイクを繋いで音質チェックをして喜んでいたのですが、オシロスコープを通してみてびっくり・・!!ものすごいレベルで高周波発振(可聴周波数以上)しているではありませんか!危うくスピーカーを壊してしまうところでした。アンプ回路のコンデンサーを調整して何とか発振をとめることが出来ましたが、ちょと手こずりました。
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 オシロスコープで出力を再確認して、今度は本当に完成です。早速音質チェックですが、
神様は見ていてくれた様で苦労した甲斐がありました。今まで聴いたことの無い様なワイドレンジな音です。NEVEとは明らかに違いますが、特に高音域の伸びが特徴的です。それも「ドンシャリ」というレベルでは無く、音は太く下から上まですんなり伸びていると言う感じです。誇張ではありませんが、YAMAHAのリバーブをラインに入力すると、なんとLEXICONに変わってしまいました!!(ちょっと言い過ぎ?!)クラッシックのホール3点吊りやアンビエンスマイクに是非使ってみたいです!!

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