2005年12月24日追記…このクローン犬の研究に関わっていた研究者が虚偽論文を書いていたためこのクローン犬の話の信憑性が疑われています。ご注意を!
話によると、韓国の研究チームが「クローン犬」を誕生させたそうだ…
映画でも現在「アイランド」というクローンをテーマにした映画が公開されている。
SF好きなDr Oにとってはおもしろい時代になったもんだとホントに思う。
しかし、同時に怖い時代になったもんだとも思う…
この「クローン」に対する恐怖心は「クローン人間」からきてるかと思う…
「「私」と「私のクローン」がいつのまにか入れ替わってて、しかも周りの人は「私のクローン」と当たり前に生活している、「私」はどうすりゃいいんだよ!」
とかSFの昔からあるストーリー展開である。
人類は結構昔から植物に対して「クローン」は結構行ってきている。野菜とか果物のなる木…美味しい野菜だから株分けする、挿し木する…この技術が人類繁栄の大きな力になっただろうと思う。
しかし、動物のクローンはここ最近の事である…クローンはカエルとかイモリとかで実験は始まり、その実験が行われている時は「哺乳類など高等な生物のクローン化は難しい」とか言われていたのが私が小学校の時くらいか…
あっという間に人類は1990年代に「クローン羊ドリー」を誕生させた…
しかし、クローンはSFの世界ほど単純にはいかないようである…
実は「クローン羊ドリー」は2003年2月に6歳で安楽死処分になっている。
安楽死の理由は肺疾患…しかもドリーを「造った」研究チームは否定していたが、「クローンは細胞年齢はオリジナルの細胞年齢と同じ、もしくはもっと老けている。また遺伝子はクローン化の過程でいじくりまわした結果弱っている」ということのようだ…
遺伝子には末端に「テラメア」と呼ばれる細胞の分裂回数にかかわる部分があるそうだ。これは細胞分裂するにあたり少しずつ短くなる。
生殖細胞はテラメアが短くなるのを防ぐテラメアーゼという酵素があるが、他の細胞には無い。そしてテラメアは短くなりすぎると保証期間超過と判断され大概は自滅する。
(ガンの多くはテラメアーゼを活性化する能力があり、抗テラメアーゼ剤を合成し、これを用いてガンを撲滅すべく研究しているガン研究者もいる)
また、ドリーの場合、オリジナルの羊の乳腺細胞を取り出して、せっかく乳腺細胞になると決めた細胞の遺伝子のスイッチ部分を人為的に操作し、核を抜いた卵に移植したと…
結果、ドリーは本来の健康な6歳くらいの羊ではかからないであろう肺疾患で苦しんでいた可能性があるらしい。
早い話、「見た目は赤ん坊、細胞は成獣、クローン羊ドリー」が、「見た目は成獣、細胞は老獣、クローン羊ドリー」になっちまったと…
今回、クローン犬が造れたということでペット業界への期待が高まるとかなんとか…
しかし、身体は複製できたとしても、神経の発達のしかたや記憶は複製できない…ペットをクローニングする場合、この点は結構ウェイトが高いと思う。
なんだかんだいって、クローンの各問題点は遠い未来には解決するであろう。
しかし…これでペットは幸せなんだろうか…動物のクローン技術は人類にとって、地球にとっていい事だろうか…多分、刃物類のように使い方によって良くも悪くもなるキワドイ技術だな…これは…

0