今日の定例調査の報告はまだきていませんが、せっかくi-g-aさんから横沢入の鳥リストをいただいたので、鮮度が落ちないうちにUPしました。詳細は下にあげた通りですが、前から気になっているのがガビチョウ(P.i-g-a)。春から夏にかけては他の鳥を圧倒する大きな鳴き声で、横沢入で最も存在感を主張していると言っていいかも知れません。
この鳥は中国南部原産の移入種で、飼育目的で輸入されたものが逃げ出したり、飼いきれなくなって放鳥されて繁殖し、1980年代から次第に全国に広がりはじめました。今では関東近郊の里山ではすっかり普通種となってしまいました。漢字で「画眉鳥」と書くことからわかるように、名前は眉を白く描いたような姿にちなみます。
主にヤブに巣をかけて繁殖するので、同じようなニッチを占めているウグイスとの競合が危惧されるものの、今のところ大きな影響は出ていないようです。ただ、移入種の影響は気づいた時には取り返しがつかなくなっていることが多いので、十分な監視が必要でしょう。
横沢入を囲む雑木林は、すでに手入れをすべき時期を大幅に過ぎていますが、管理計画の策定の遅れや作業についての関係者の認識不足などにより、いまだに手をつけることが出来ないせいか、ガビチョウが喜びそうなヤブが目立ちます。まだしばらくはあの耳障りな声に悩まされる状態が続くかも知れません。
10月4日(日)の横沢入の鳥
ガビチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、モズ、ヒヨドリ、キジバト、カケス、ホオジロ、アカゲラ、コゲラ、アオゲラ、コジュケイ、シジュウカラ、エナガ、ウグイス、カワセミ、オオタカ(若)、トビ
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