アライグマ問題には関心のある方も多いようなので、参考になりそうな情報をUPしていきます(画像はアライグマの足跡・P.Delias)。
東京都のアライグマ防除についてのやる気のなさは前回の通りで、市や町についても同様ですが、唯一の例外は八王子市農林課です。この市では
ワナ捕獲の免許を持つ職員がいて(つまり民間委託のための予算を組む必要がない)、
約60台のワナ(つまり一台13000円×60=約80万円の予算でOK、しかも一度買えば数年はもつ)を駆使して捕獲しており、数もぶっちぎりの
ここ7年間で169頭と多摩全体の半分以上を占めているほど、アライグマ対策に力を入れているそうです。(参考資料「SEF科学教育通信」No.48より)
そのせいか多摩丘陵や加住丘陵といった八王子市内でサンショウウオの保全活動を行っている方達からは、深刻なアライグマの食害を聞いたことはありません。ちなみに西多摩のとある自治体では、都から補助金をもらい3人のハンターにワナを貸し出して捕獲を依頼しているそうですが、その数は一人当りたったの5台で「頑張って捕っても年間30頭くらいしか捕れない」とこぼしていました。この自治体の多くの生息地では、ここ10年間に環境には大きな変化がないにもかかわらず、トウキョウサンショウウオの個体数が激減しています。
アライグマのワナは
アメリカのハバハート社製の専用のものが、完成度も高く実績もあってお薦めということは、シンポジウムでも金田さんが紹介されていました。日本にも代理店があります(詳しくは
こちら)。
マニュアル通りにきちんとしかければ、トラップシャイ(ワナに慣れて捕まりにくいこと)もほとんど無いそうです。ただしワナ猟には免許が必要ですから、そのあたりについては自治体などに問い合わせて下さい。殺処分や死体の処理などハードルも少なくありませんが、こちらも勉強しながら追々ご紹介していきます。
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