このところアライグマ関連の記事が続いていますが、その他の活動もお留守になったわけではありません。明日行われるヤマトセンブリの幼虫調査もその一つです。(画像はヤマトセンブリ幼虫・里山昆虫研究会編「多摩川中流域の丘陵部における里山昆虫の研究」より)
ヤマトセンブリについてはすでに
「ヤマトセンブリ物語」でくり返し述べているように、絶滅したと思われていたものが横沢入で37年ぶりに発見された日本固有の水生昆虫です。当時は横沢入が地球上で唯一の産地として知られ、その後は日本各地で発見されたものの、わずか数ヶ所に過ぎません。この昆虫の発見によって横沢入の開発ストップは決定的になったとも言える、
横沢入の守護神的存在です。
しかし横沢入の環境整備が進むなかで、水田耕作など人間が活動するエリアと、生物の保全を優先して考えるエリアを明らかにする必要が出てきました。何度も言うように
「生物の生息より里山の景観を優先させるべきだ」という発想は「自然より住宅を優先させるべきだ」という開発側の発想と何ら変わりがないわけですから。
昨年春の調査では、
ヤマトセンブリの成虫や産卵が集中してみられる環境が確認され、この貴重な昆虫の生息を優先させるべきエリアも明らかになってきました。今回はさらに、水生昆虫である彼らの幼虫が棲む環境を保全するために、どこでどれくらいの数の幼虫が生活しているのかを解明したいと考えています。
●2月21日(日)・ヤマトセンブリ幼虫調査
現地拠点施設前am10:00集合・必ず長靴かウェイダー
幼虫が安定して生息できるエリアの把握が目的・アライグマ被害の緊急調査と日程がかぶりますが分担して行います。詳しくは
こちら
「人気ブログランキング」を毎日クリックいたただくと、より多くの方に横沢入の重要性が伝わります→ 