水辺の生き物調査からまだ2週間しか経っていませんが、5月8日に行なわれた生物部会の定例調査では、現われる生き物に新たな顔ぶれも加わり、季節の移り変わりを感じさせてくれました。この日の参加者は16名。気温も高く、昆虫や爬虫類が盛んに活動していました。
この日のトピックは、湿地性のトンボ・
サラサヤンマ(画像)の羽化が始まったことです。日本のヤンマのなかでも最も小型の種類で、ざっと見ただけで6個体の羽化を観察しました。サクラの開花が遅れたように、こちらも昨年より概ね10日遅れの発生です。
イトトンボなどの均翅類(前翅と後翅が同じ形のヒラヒラ飛ぶグループ)は、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボ、
オオイトトンボ(画像)、アサヒナカワトンボを確認しました。
不均翅類のトンボ(前翅と後翅の形が違うすばやく飛ぶグループ)では、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ヨツボシトンボ、ハラビロトンボ、
ヤマサナエ(画像)、クロサナエを確認しました。クロスジギンヤンマ(旬の生きもの参照)は数が少ないようです。
水辺をこのむ甲虫の
スゲハムシ(画像)など、多くの昆虫も姿を表して、いよいよ本格的シーズンに突入した横沢入です。つづく。(P.Delias・ひかりもの/報告Delias・一部yamakaji編集)
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