「新たな移入種襲来!・New invade species are coming!」
移入種 invader
多くの貴重な生き物が生息する横沢入ですが、さまざまな移入種の侵入によってその生活が脅かされているのも事実です。先日も国内移入種であるリュウキュウベニイトトンボが発見され、すぐに捕獲駆除されました。このトンボは安易なビオトープづくりによって、本来の生息域から卵が産みつけられた水草が持ち込まれて広がったともいわれ、定着すると他のイトトンボの生息を圧迫してしまうという、何とも皮肉な存在です。
横沢入では移入種に対し、在来の生き物に対して明らかに影響が認められるものについては、積極的に駆除する方針です。例えば本来生息していないアブラハヤ(画像はwikipediaより)については、ホトケドジョウの稚魚やトンボのヤゴを補食するので、積極的に捕獲駆除が行なわれています。こうした取り組みは粘り強く続けなければ意味がありませんが、今年はやや減少傾向にあり、駆除の成果が表れているのかもしれません。
横沢入の移入種のなかで、対策にもっとも力を入れているものの一つが「特定外来生物」にも指定されているアライグマです。横沢入では2010年春にカエルやサンショウウオに対する大きな食害が発生したため、西多摩自然フォーラムを中心に都に対策を要望し、今年からはボランティアを含めた市民参加型の対策実施体制を作ることを目指しています。こうしたシステムが確立されれば、各地でのアライグマ対策にも活用できるでしょう。
ただし、アライグマについては横沢入の中だけで対策を講じても、まわりから次々と侵入してきては意味がありません。関東近県の中でも東京都のアライグマ対策は最も遅れていますが、都内全域はもちろん周辺の県とも連携した取り組みが求められます。
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