横沢入にすむ哺乳類はなかなか話題に登りませんが、今回の定例調査ではカヤネズミ(P.Delias)が観察されました。ヨシ原などに生息し、草の茎の高さ1mほどの場所に葉を寄せ集めてボールのような巣を作ります。もともとは里山の住人というよりも、河川敷や池沼の周辺の湿地に生息していたと思われますが、これらの環境が護岸工事やグラウンド化などで激減したため、都のレッドデータブックに記載されるほど減少しています。
横沢入も耕作放棄される前にはヨシ原などはほとんど無い環境だったはずなので、カヤネズミたちも他では失われた環境を求めて、それ以降にここにすみつくようになったと考えてもよいでしょう。従って、横沢入の環境を高度経済成長期以前の谷戸田と雑木林で構成されたものに復元するとすれば、彼らの行き場はどこにもなくなる可能性が高いといえます。
横沢入の価値の一つは、こうした生きものの「駆け込み寺」としての存在です。善し悪しはともかくとして、すでに里山に昔の景観といったノスタルジーばかりを求める時代でなくなってしまったことは広く認識されるべきでしょう。
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